発電所経営に際しては信頼できるパートナーが必要です。プラントの価格、アフターサービス、補償内容、支払い条件などいろいろ検討項目はあります。
- プラント価格は最終的には利回りに反映されるのでその観点で選択します。
- アフターサービスはその会社が存続することが条件です。きちんとした継続性のあるところを選択となります。
- 保証内容は保険会社商品であり高額でもないので項目を抑えて不足の場合は自分で手当てします。
- 支払い条件は、プラント稼働前に支払いを極力抑えることです。完工で全額とせずに連携後に残金支払いでその額が多いほど良心的です
20年間運営することを考えるときちんとした継続性のあるところを選択することになります。保証内容は保険会社商品であり高額でもないので項目を抑えて不足の場合は自分で手当てします。
事前スクリーニングでエコスタイルに決めました。東京に本社があって、存続する可能性が高いところとなると候補は多くありませんでした。下記のようなうたい文句です。
- 安心価格(追加料金はなし)
- 安心施工(施工保証付き
- 損害補償付き
- 無償点検付き
太陽光発電の案件を検索するとサイトには案件仲介サイトとして実際のプラント建築業者は個別業者で案件のみ掲載というサイトと実際に自社の物件を紹介するサイトに分かれました。私は自社の物件の紹介サイトからしっかりしていそうなエコスタイルに依頼しました。
https://www.youtube.com/channel/UCZjV_R1kStxXKotyGNzXl7Q/videos
エコスタイル HPへ現在のHPは法人に特化したHPになっています。案件の照会は停止したようです。50Kw未満のFIT投資用はオワコンになることは分かっていましたので法人にフォーカスしているようです。
このサイトから日当たりがよさそうで、土地造成費用のかからなそうな物件を探しました。
このあたりの平均日照は3.85ですので前回記事から以下のように計算しました。
3.85 x 84.96 x 0.85 x 365 x 0.94 = 95392.6
ちょっと製品内容の数値は高めに出ていることがわかります。この表の数値はピークカットオフを考慮していない数値です。
見積もり書の数値は別でした。初年度は98951kwとなっています。ピークカット分が減っていますね。それでも多めですが。
エコスタイルの方針は土地取引は契約者と土地売却者間直接契約となっています。プラント契約検討しながら、営業担当から連絡先を教えてもらい、連絡して現地を案内してもらいました。下記の山林部の中央を横切っている道路を隔てて北側(上側)が当該地でした。
南側は別筆ということだったので、そちらの木があっては日当たりが悪くてとても見積もり通りの収益は見込めません。聞くと、そちらの木は切ることになっているという話でした。念のため契約覚書にあら造成と伐採の条件を付けたうえで契約しました。
ここがどうなるのか心配になりましたが、やはりこの点がネックになりました。なにせ土地取引は素人ですから。特に太陽光発電に必要な土地特性がわかりませんでした。トラブルはそれだけではありませんが。
数千万円の投資でお金を回すのは簡単ではありません。簡単という人はたまたま問題がなかったからだと思います。そのほうが多いか少ないかですが、問題になる点はたくさんありそうです。
また、購入先の選定は上記のように行いましたが、営業担当は新入社員になってしまいました。これが全くはずれで、適宜進捗状況の説明もしてこないし、こちらが聞かないと動かない人間でした。何件も抱えているのでと弁解していましたが、こちらが何を求めているかもわからない状況でした。上司に再三変えてほしいと頼みましたが、契約後では上司が出てくることもありませんでした。契約前なら何とかしたのですがどうしようもありません。
当初、契約内容のQAを出しましたが本人が理解していないのだから説明のしようもないのでしょう。すべて議事録としてメールで回答させて証拠はとっておきましたが向こうからしたら面倒な客ということだったのでしょう。
エコスタイルは土地契約には関係しないということだったのですが、実際には土地販売者側と造成や工程など調整項目は発生しました。営業担当はこのこともわからないようで、その間を埋める役割ができなかったことがのちに大きく悪影響を引き起こします。
ここからがトラブルの連続になっていきます。エコスタイル契約の検討と土地購入検討を進めて、2017年12月に契約は完了しました。当初竣工は翌年2018年5月の予定でした。
しかし実際の竣工は2019年10月になります。その顛末は次回に説明なります。