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丹沢 鍋割山 ハイキング

寒波が来ているとの天気予報でしたがこれで例年なみということでした。前々回の塔ノ岳で風が強かった時に手先と耳がかなり冷えたので、モンベルの防寒手袋とスマートウールのキャップをアウトレットで準備しました。

今回も前回と同じコースでチャレンジしました。

朝、4:30に出発、5:40ぐらいに表丹沢公園駐車場です。前泊でしょうか、シェードをした駐車車両2台ありました。私たちはヘッドランプを付けてすぐに出発です。しばらく歩くと朝焼けにオレンジ色に光る尾根です。モルゲンロートの色は穂高と同じ。朝の一瞬の表情です。

涸沢のモルゲンロートはこちらの記事で紹介ました。

気温は駐車場から少しあるいて零下3℃ぐらいでした。用意してきた手袋と帽子をかぶってほっとします。しばらくあるいてすっかり夜も明けました。

鍋割山からの富士山はクリアに見えました。風が強く、ここで娘はカップヌードルを食べて温まりました。

気温を見ると-1℃を指していますがちょっと怪しい。もっと低いと思います。

鍋割山を後にして、塔の岳に向かう尾根に出ました。すると北からの強風を受けます。ゴーという山なりは風の音なのですね。歩いているうちに下半身が寒いと感じ始めます。上半身は震えていないのですが気力がなくなっていきます。

娘はどうかと見ましたが、元気そうです。私の表情を見て逆に大丈夫かと心配されてしまいました。念のため娘にはアルパイン用ジャケットを持たせています。今回自分用と合わせて娘の手袋とリュックも新調しました。尾根を振り返った富士山です。

このまま頑張って塔ノ岳へ向かう気力がわかないので、これは普通じゃないと思い、ここで引き返すことにしました。回避ルートは小丸尾根にしました。以前歩いたことがありますので何とかなると思いました。ここから下ります。

ここで尾根を南側見出ると10mもいかないのに風がピタッとなくなります。休憩して暖かいカップヌードルで一息つきます。ここからの相模湾はきれいでした。

みるとペットボトルの水が凍結しています。これは初めてでした。雪山でもこうはならなかった気がします。風が温度を奪うのでしょうか。

娘のほうはもっとカチカチです。

一息ついたのですが、すぐに元には戻りません。温まりましたが、頭痛と間接に痛みが出てしまいました。かなりダメージが大きいと実感しました。

これ低体温症になりかけていると思います。防寒着として厳冬期用のダウンとレインパンツがあったので着ればよかったと思いましたが、すでに時遅しです。寒いという実感がないままこの状態になるとお手上げですね。いつもと変わらないという先入観で、初動が遅れる典型だと思います。そのまま下山します。

小丸尾根を下って、戻ります。

最後の橋、駐車場まで20分ぐらいのところですが、凍ってました。もう午後、高度も低いところですが川なので低温です。どうも温度計は正しく測定できていなさそうですね。鍋割山頂上での-1℃は怪しいです。

車に乗って、東名に出るころにようやく気力が戻ってきました。よい経験になりましたで済んでよかったです。思い込みと経験不足は危険ですね。

帰宅して低体温症について調べました。自覚症状として震えは顕著ではなく、気力欠落が先でした。全身が冷たく感じましたが、震えは明確ではありません。低体温症ではなさそうですね。この記事の風への対策ができていませんでした。

https://www.camp-outdoor.com/tozan/firstaid07.shtml

学生時代、自動二輪に乗っているころ真冬の東名高速を名古屋から東京中野まで行ったことがあります。多分4時間ぐらい乗りっぱなしです。その時雪交じりの雨が降り、かなりの低温の状況で高速を降りてファミレスで休もうと思ったことがありました。GS400を降りて足を地面についたのですが全く体に力が入らずそのまま倒れこみました。体が思うように動きません。何とかお店に入って暖を取ったのですがその時は震えが止まりませんでした。45年前の話です。

自覚症状がないのは危険まずいですね。測定手段を用意しようと思います。