最近車を代えました。理由はいくつかありましたが、時間が経過して車のメンテナンスにお金がかかるようになったことも一つの原因です。
前に乗っていたオデッセイは10年間デーラーに定期点検してもらっていました。検査に費用はかかりましが義務ですし、壊れないうちは費用は掛かりません。ここにきて交換が必要なものが増えてきました。最後の12か月点検ではショックアブソーバーとバッテリーが寿命ですと言われました。ショックアブソーバーは4本交換すると結構かかります。それならと、車の入れ替えの動機にはなりました。
これからもできるだけ交換費用は押さえたい。そのためバッテリーの交換を抑えられないか考えました。オデッセイのバッテリーは過去に2回替えていると思います。およそ3年半ぐらいで交換している計算でしょうか。
今回変えた車はスバルレヴォーグ1.6GT-Sです。この車はアイドリングストップするのでバッテリーはアイドリングスタートストップ仕様です。(ISSと表記されるようです。)
アイドリングストップ車のバッテリーは高充電受け入れ性能のため高価なようです。寿命も短いこともあるようです。最近は、費用対効果の観点からアイドリングストップ自体をやめたほうがいいという論調もあります。
いくつか参照してみました。
達人に聞く、カーバッテリーの寿命は車の乗り方で変わりますのサイトへ アイドリングストップがバッテリーの寿命を削る!! 酷暑で要注意!! 夏のトラブルNO.1 バッテリーを長持ちさせる重大要素5選どの記事も電気を使うほうが充電するより多く、放電過多、充電不足が寿命を短くすると書いています。バッテリーが放電過多だとなぜ寿命が短くなるのでしょうか。それを解消すれば長持ちするのでしょうか。まずはバッテリーの仕組みから。
バッテリーの仕組みサイトへ鉛バッテリーはPb(鉛)でできた陰極と、希硫酸(H2SO4+H2O)を電解液として、二酸化鉛(PbO2)の陽極からできています。充放電で化学反応を起こし電子の流れを作ります。
放電では電子が流れると陰極では鉛が解けて、Pb+SO4(2-)->PbSO4+2e(-)となり電子が陽極に流れます。
これにより電解液の硫酸は陰極にSO4と電子をとられてH2SO4->H2Oになります。水ができるので電解液は薄くなります。
陽極では電子をもらってPbO2+4H(+)+SO4(2-)+2e(-)->PbSO4+H2Oとなります。ここでも水ができるので電解液は薄くなります。
放電すると電解液は硫酸から水に移行して、陰極から硫酸鉛が陽極からも硫酸鉛が生成されます。薄くなって硫酸鉛が増えるんですね。
バッテリーの劣化で検索すると鉛バッテリーは①成層化現象、②サルフェーション、③脱落が発生することで物理的、化学的劣化により寿命が来るとなっています。下記のサイトを参照してください。
上記の関係から両電極にPbSO4が生成され、液が薄くなって水であるH2Oが増えた状態になります。水が増えると硫酸は比重が重いので下に集まりますす。この状態が長時間続くことで成層化とサルフェーション、脱落による劣化が進むというストーリーです。これら抑止すれば長寿命化が図れるようです。
バッテリーの劣化はなぜ起こる? バッテリーの劣化原因①成層化現象は低い充電状態が続くと発生する。これから低い充電状態(具体的にどれだけかはわからないが)長く続かないようにすることで回避可能です。
②サルフェーションは硫酸塩PbSO4の経年結晶化による変質が原因。これにより化学反応する成分が減るため容量がなくなります。
③脱落は成層化現象と関連しており、抑止は成層化現象を減らすことで可能です。
放電より、充電が少ないことが劣化要因ならば、走らない分、適切に充電器を使って受電することで解消するというのはもうだいぶ前から言われているようです。では、なぜみんなそうしていないんだろう?放電が続いたら、バッテリーを充電しよう。
ISSバッテリーを効果的に充電するためにはISS用の充電機能が必要とのことです。この充電機能は通常より電圧を高くするようです。本格的なものは自動車に設置したままだと電装品を破壊するので外さないといけませんがこれは設定がリセットされるため、毎回の復旧は大変です。対応品で外さなくてもよいものもありますがどのような仕組みかはわかりませんでした。
また、サルフェーションを解消するためにはパルス充電という方法が有効ということも知られているようです。パルス充電が使えるISS対応充電器を探しました。
ISS対応 充電器比較サイトへここからメルテック製MP-220を選択しました。評価記事も多数あります。
メルテック製 MP-220記事サイトへ使用レポートはまた報告します。